Nogami_photo

古いカメラと写真が好き。

また100年くらい前の写真機を......

お久しぶりです。今回の内容はタイトルの通り、また変なカメラ(...よりも写真機の方がしっくりくる?)を増やしてしまいました。今回はKodak No.1 Autographic Jr.を入手しました。

それなりの台数が製造されていたので正確な製造年は不明ですが最終パテントの刻印が1913年なので1910年代の物かと思われます。

今回のKodak、以前入手したNo.3Aと比較すると格段に使いやすいです。なんと120フィルム(ブローニーフィルム)がそのまま使えるという代物。ただ注意点があって「オートグラフィックフィルム用の窓」を完全に遮光しないと光漏れで感光します。僕はブローニーフィルムの裏紙を表と裏に貼り付けて遮光しました。オートグラフィックフィルムについての説明は省きますが現在は生産されていないので無用の長物です。

Kodak No.3A Folding Pocket KodakKodak No.1 Autographic Jr.

さて、肝心の写りですがこのカメラのレンズは名前が無いベス単と同じ1群2枚のようです。たったの2枚のガラスでどんな写りなのか気になりますよね?早速見ていきましょう。

蒲原鉄道の電車。

蒲原鉄道電気機関車

冬鳥越スキーガーデンの丘から。

半逆光で盛大にフレア&ゴースト。ハレ切り必須ですね。

絞るとかなりシャープに写ります。

 

このカメラはベス単と同じく「フード外し」という技法が使えます。ソフトな写りになります。

「フード外し」で角田浜の流木。

「フード外し」で近所の公園のモミジ。お気に入りの一枚です。

「フード外し」で公園の木。

いかがでしょうか。100年前のカメラと言われなければ分からないほどよく写るレンズでした。収差もベスト判用のレンズよりも抑えられている気がします。(今となっては収差あった方が楽しめるんだけどね...笑) このカメラで紅葉でも撮ってみようかな〜?   ではまた👋

Zeiss Ikon Ikonta 521/16が思ったよりも使いやすかった。

ドイツ製のフォールディングカメラ、イコンタを入手したので色々撮ってみました。製造は1938年頃かな。Kodak No.3Aよりも30年も新しいカメラですよ!

レンズはテッサー、シャッターはコンパーラピッドと贅沢ですね。セルフコッキングではありませんが、多重露光防止機構を装備しているので非常に使いやすいです。

写りを見ていきましょう。フィルムはKentmere Pan100を使いました。

新潟市西海岸にて。足場の残骸でしょうか?さすがテッサー、非常にシャープな写りです。(f11,1/250)

緒立神社の境内の公園にて。いや〜素晴らしいレンズですね。(f11,1/500)

被写界深度の浅い中判で目測ではなかなか難しいですがしっかりとピントが合うと感動しますよ。開放だと尚ヨシ。(開放f3.5,1/100)

僕の場合は被写体からの歩数で測距してます。被写界深度の深いハーフカメラを使ってた時は腕伸ばして測距してましたがさすがに中判には厳しい気がして。(f5.6,1/100)

長岡市雪国植物園にて。正方形の6×6フォーマットは久しぶりに使いましたがタテ・ヨコの概念がないのでフレーミングがとてもラクですね。(f4,1/50)

目測でも頑張れば彼岸花も撮れますよ。来年はオルソマチックを使ってみようか。(f4,1/50)

長岡市石地海岸にて。遠景もバッチリです。隅の方光量落ちしてますがそれも味があって好きです。(f8,1/250)

思い切って太陽入れてみましたがしっかりと写ってますね。もっとフレア・ゴースト出るかと思ったのですが古いレンズの割に逆光耐性ありますね。(f11,1/250)

距離計の無いイコンタは不人気なのか性能の割に安く購入出来ますのでおすすめです。Rollei35とか使ってる方は好きになれるカメラだと思いますよ。畳むとコンパクトになるので山岳写真を撮るのにいいカメラだと思います。  ではまた。

2024年GWの自転車旅

2024年4月27~29日、2泊3日で山形まで自転車で小旅行をしてきました。その時に撮ったリバーサルフィルムをようやく現像に出したので記事にしてみます。

機材はNikon F、レンズはNIKKOR-H Auto 50mm f2(Ai改)とNIKKOR-H Auto 28mm f3.5の2本、使用フィルムはFujifilm PROVIA100Fです。

ランドナーフィルムカメラの相性は最高ですね。皆さんも自転車旅いかがですか?ではまた。

明治時代の写真機を令和に使う。

先日、よく行くカメラ屋にフィルムを買いに行ったところ、ジャンク箱の中に古い写真機があるのを発見。前までは机の上に置かれてたのが移動していて店主に事情を聞いてみると「あ〜場所とるからそこ入れてるの。欲しかったら持って行ってよ。」と言われMy new gear...した所存。

赤い蛇腹が格好いいこのカメラの名前は「Kodak No.3A Folding Pocket Kodak Model B-4」と言い、かのKodakが1908~1909年(明治時代!)に製造していたモデルだそうです。名前にポケットと付いていますが全然ポケットに入りません。アメリカのポケットはこんなに大きいのか?

レンズは「Bausch & Lomb Rapid Rectilinear」が付いています。RR(ラピッドレクチリニア)なので2群4枚だと思います。レンズはカビもクモリも無く清掃のみで綺麗になりました。

このカメラを使うにあたり、最大の障壁は既に対応するフィルムが製造されていないことです。122という規格で120(一般的な中判フィルム)が小さく見えますね。

そこで、こちらのサイト http://www.crane.gr.jp/toy/Kodak3A/index.htmlTwitter(現𝕏)のフォロワーさんの情報を参考に120フィルムを使えるように改造(と言っても可逆改造なのでオリジナルに戻せます)してみました。

これで120フィルムを使う6×14フォーマットのカメラとなりました。

期限切れフィルムで試写したところ、劣化で酷い有様だったので作例はネガに留めておきます。巻き上げミスで最後のカットが切れてますが普通に撮れていました。Kodak No.3Aが現役当時には存在しなかった感度400のフィルムを使いましたが光線漏れも無かったので安心して使えます。

 

9月23日に新潟県胎内市の乙宝寺を撮影してきました。使用フィルムは2021年期限のFujifilm ACROS Ⅱです。(※スキャナーが6×14に対応していない為長辺短めです。)

三重塔。100feet(≒無限遠)で撮影しましたが被写界深度が浅すぎて三重塔の相輪(塔の先端)部分にしかピントが合ってませんね。試写した感じ、遠景を撮るには最低でもf22は必要っぽいです。(100feet、開放f8、1/50)

金毘羅堂。一緒に持って行ったレンジファインダー機で距離を測って撮影しました。(20feet、開放f8、1/50)

常香炉。ブリリアントファインダーでのフレーミングは難しいです。特に近距離はパララックスもあるので... (15feet、開放f8、1/25)

 

使ってみた感想ですが、巻き上げと多重露光に気をつければ普通に使えます。シャッタースピードはB,T,1/25,1/50,1/100の5速しかありませんが絞りがU.S.4~U.S.128(f8~f45)まであるので問題ないです。レンズ(Rapid Rectilinear)の写りは開放でもピント面は非常にシャープで気に入りました。かわうそ商店さんでリバーサルフィルムも購入したので秋の紅葉を撮ってみたいと思います。ではまた。

PENTAX 6×7で笹川流れを撮ってきた。

ある日。友人から「夕陽を撮りに笹川流れに行くが一緒に来るか?」と誘われ行ってきました。

カメラは1台、これだけ。

1台なのに存在感すごいな...()

PENTAX 6×7を入手したら鉄道写真撮ってみたかったんですよね。鉄道に関しては全くと言っていいほど詳しくないですが...

...ということで、羽越本線を撮ってみました。機材はASAHI PENTAX 6×7にSMC PENTAX-6×7 55mm f4。フィルムはKodak PORTRA400。ポートレート用フィルムで風景を撮るというねw

 

越後寒川付近にて特急「いなほ」と各停を撮影。「いなほ」の露出はドンピシャ、各停の方はもう少しアンダーでも良かったかな。

 

だるま屋ウィリー事件現場付近にて特急「いなほ」を撮影。車も被らずにいい感じでした。PORTRA400、発色も良いですね。

この撮影地付近は聖地になってるみたいでカブの模型や「水曜どうでしょう」のステッカーが貼ってあるんですよ。余談ですが大泉洋さんも番組内でPENTAX 6×7にロクヨン(600mm f4)付けて鳥撮ってみたいですね。

 

その後は友人と夕陽を撮影しました。先程の「いなほ」で1本撮り終えたので今度はPORTRA160を装填。

上3枚はPENTAX 6×7で撮った写真ですがかなり良いです。ネガフィルムですが見たままの色を再現出来ています。素晴らしいフィルム。

ではまた👋

ASAHI PENTAX 6×7

昔から憧れていたカメラの1台、PENTAX 6×7をお迎えしました。(8月のバイト代ほぼ全額つぎ込みましたが後悔はしてません!笑)

その大きさや重さから巷では「バケペン」とも言われてますね。でもPENTAX SPをそのまま大きくした感じなので意外と(手元にある他の中判カメラと比べて)扱い易いですよ。

僕の個体はアイレベルファインダーで、6×7の中でもミラーアップ可能な後期モデルです。レンズはとりあえず55mm、135mmマクロ、200mmの3本を揃えてみました。

とりあえず1本ポジ入れて撮ってみたので仕上がりが楽しみです。

ではまた👋

家の紫陽花。

これ撮ったのは曇りの日。カラーネガ特有のもったり感が湿度を再現していて紫陽花にマッチしている。

 

家の庭の紫陽花の方が護摩堂山の紫陽花よりもよっぽど綺麗だ(笑)

 

Nikon FM3A

Ai NIKKOR 50mm f1.4S

Fujifilm X-TRA400