ホタルをフィルムで撮りたいけど検索に引っかかるのはデジタルばかり。フィルムカメラでの作例や撮影方法はあっても専門的すぎてさっぱり。簡単にフィルムカメラでホタル撮ってみたい!という初心者(?)方向けの記事です。(書いてる人もホタル撮影初心者ですけどw)
今回の条件は月の無い闇夜の中での撮影です。僕が見た限り他の記事では日没直後の明るい時間や月明かりがあるときのものばかりでした。
用意するもの
・三脚
・マニュアル撮影可能なカメラ(一眼レフが良い)
・マニュアルフォーカスレンズ(広角がおすすめ)
・ケーブルレリーズ
・フィルム(モノクロ)
三脚はハード○フのジャンクコーナーにあるやつでも丈夫ならOK。
マニュアル撮影可能なカメラは基本機械式のカメラ。例えばNikon FやCanon F-1,PENTAX SP,minolta SR-1とか。まぁB(バルブ)が使えればOK。
ケーブルレリーズはこれまた青箱に300円程度の物でOKです。
使用フィルムはカラーフィルムよりもモノクロフィルムが良いと思います。
と言うのも,フィルムには相反則不軌という露光時間が伸びるにつれて感度が低下する性質があります。
Ilford Deltaのデータシートを見るとISO100のDelta100もEI3200のDelta3200も同じようなグラフになっています。またカラーフィルムはカラーバランスも崩れますから。
どうしてもカラーで撮りたい場合はリバーサルフィルムのPROVIA100Fが相反則不軌耐性が強いのでおすすめです(僕は星空撮影の1時間露光に使いました)
撮影方法
・三脚にケーブルレリーズを取り付けたカメラをセットし構図を決めます。
・シャッタースピードをB(バルブ)に合わせます。
・ヘリコイドは無限遠に,絞り値はf2程度にします。(開放f3.5等のレンズは開放,開放f1.4のレンズは甘い描写になるので1~2段絞るのが吉)
・シャッターを切ったらレリーズを固定です。(大抵自動ロック機構付いてます)
・そのまま30分〜1時間程度放置します。←重要
・時間になったらロックを解除して同じことの繰り返しです。ただホタルの活動時間のピークは短いのでほぼ一発勝負になります。
Nikkor-H Auto 28mm f3.5
Ilford HP5+
たきがしら湿原で撮影。ピークが収まり始めた頃に撮影を開始。露光時間は約30分でした。僕はケーブルレリーズを使わずにNikon FのT(タイム)というシャッタースピード(機能?)を使いました。
ネガがものすごく薄い(アンダー)だったのでもっと露光しても良いと思ったので上記では30分〜1時間としました。2時間くらい露光してもいいかもしれませんが空の明かりもあるので1時間程度がベストかと。(その辺は未検証です,申し訳ありません)
コントラストも弱くネガとしては最悪な代物w
今年はもうシーズンオフなので来年は研究してみようかな。
ちなみにこの撮影方法は星空撮影にも有効です。
ZENZABRONICA S2
Nikkor-P 75mm f2.8
Fujifilm PROVIA100F
露光時間は40分。
最後まで読んでいただきありがとうございました。