Nogami_photo

古いカメラが好き。

13年前に期限が切れたフィルムで紅葉撮影してみた。

前回の予告通り今回は期限切れフィルム回です。期限切れはあまり好きじゃないんですがつい格安で入手したのでどの程度感度が低下しているのか調べるために試写してきました。

⚠フィルムは保管状況により個体差があります。この記事と同じ期限のフィルムでも保管方法が悪いと激しく劣化している可能性があるのであくまで一例とお考えください。

2010年2月が期限。フジなのでそんなに劣化していないと判断しました。よく10年経過毎に+1段露出補正と言われているので元のEI100と補正後のEI50で撮ってみました。画像はEI100→EI50の順に載せます。

 

はい。EI100で撮った方も意外とマトモに発色してますね。少しマゼンタ被りしてますが紅葉なのでちょうどいい感じになっています。むしろEI50では少し明るいかも。

 

この場面ではEI100ではマゼンタ被りによって紅葉の色が濃く出ていますね。シャドウ部は荒いですが赤がベルビア風に発色していてこれはこれで好きです。EI50の方はいかにもネガで撮った感じですね。適正露出だと思います。

 

こちらはどちらもいい感じですね。EI100の方は濃い赤が、EI50の方は光に照らされた紅葉が目を引きます。

 

こちらはEI50に軍配が上がるでしょう。光の加減が良いです。EI100ではシャドウ部が潰れてしまっています。

 

両者共に少しアンダー気味でした。EI100の方は池と水車が潰れてますがEI50の方は適正露出に近いですね。

 

これはEI100ですかね。中央の紅葉の黄~赤がいい塩梅に出ています。EI50はオーバー気味ですね。

 

これは甲乙つけがたいですね。どちらもいい感じです。

 

いかがだったでしょうか。僕の中で出た結論は 赤みを出したい時はEI100で、自然な色合いで撮りたい時はEI50で撮る です。もう1ロールと友人の2ロールがあるので参考になるデータが取れました。

繰り返しますが、期限切れフィルムは保管状況によって劣化度が異なります。ですので今回のデータを参考にしても同じようにならない場合もあることをご理解ください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Nikon Fを持って紅葉狩りに行ってきた。

お久しぶりです。なかなか記事を書く時間が作れず申し訳ないです。

11月に加茂山公園で紅葉を撮ってきたので幾つか載せようと思います。

久しぶりのニコンF。夏に落車してペンタ凹ませて以来ですね。

インスタでたまに見かけるやつ。笑

エストレベルファインダーはブラックが無いのでシルバーのまま。紅の豚に出てくる飛行艇ダボハゼ号(修復後)みたいでちょっとダサい←伝わるか?笑

レンズはNikkor-H Auto 28mm f3.5,Nikkor-S Auto 5.8cm f1.4,Nikkor-P Auto 105mm f2.5(後期)の三本を持っていきました。

 

まずは5.8cmから。

今回フィルムは奮発してKodakのプロフェッショナル用フィルム、Ektar100を使用しました。発色がポジ並みとの事で持っていきましたが赤、黄、緑、水色と空の色も飛ばずに残ってます。このショットが今回のロール1番のお気に入りです。

ISO100と比較的低感度なので1/1000でf2かf2.8まで開けた記憶があります。立体感凄くないですか?このレンズ本当に大好き。

日陰でもこの発色。スキャン時にコントラストは調整しますが彩度は弄ってません。いかにもKodakな色ですね。デジタル黎明期のニコンみたいな←

 

次は28mm行きましょう。

う〜ん。見事。PLフィルター使用で水面の反射が消えてます。

PLフィルター+フードのせいでケラれてますがお気になさらず笑

この場面では反射があった方がいいと判断しあえて水面に反射させました。右側が暗いのは木々の影です。シャッター幕が調子悪い訳では無いです笑

嗚呼、善い。当日見たままの色が出てます。

少し高いところから紅葉を俯瞰。日光を浴びて光り輝いていました。28mmもかなり良いですよ。

階段と紅葉。展望台手前の階段です。ローアングルで撮りましたが撮影風景を傍から見たら不審者ですよね。かと言って縦構図なのでウエストレベルファインダーは役に立ちませんし。笑

見上げれば赤、朱、紅!!!この一帯は見事に真っ赤でした。思えばこんなに綺麗に色付いた紅葉は初めて見たかもしれません。

 

最後に105mm。

噂通り、開放からシャープな写りでした。最近入手したレンズでTwitterでフォロワーさんが絶賛していて気になって入手した所存です。

紅葉の紅と空の水色のコントラストが美しいですね。この水色好きです。

PLフィルター使用したら背景がストンと落ちました。ほぼポジですねこのフィルム。そして105mmの写りも気に入りました。

日陰。苔むした柵のしっとり感がリアルです。当日は晴れでしたが前日に雨が降ってました。

 

いかがでしたでしょうか。28mmの作例多めでしたがあしからず。だって適当に撮っても絵になるんだもの。5.8cmは言わずもがな僕の50mmの代替レンズです。使い所が限られがちだけど使っていて楽しいからヨシ。105mmはポートレートに使いたいですね。ファーストインプレッションは85mmより長くて135mmより短くちょうどいい感じでした。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次の記事は同日に期限切れフジ業務用100の感度チェックした記事になると思います。

ランドナーで六十里越峠に行ってきた。

夏の暑さはどこへやら、涼しいを越して寒い日が続きますね。久しぶりに長距離ライドに行ってきました。目的地はタイトルにあるように六十里越峠。県境から少し進んだ六十里越峠開通記念碑を目指します。

 

まだ月と星が輝く朝4時頃に家を出ましたが最近メンテをサボったせいかリアの空気圧が低く超スローペースで三条まで。コンビニで飲み物を買うついでに空気を入れました。

パナレーサー コルデラヴィランドナーは適正気圧300kpa(約43psi)なのですがこれって未舗装の峠越えるときの気圧ですよね?w 今回は荷物積載&舗装路のみなので高めに入れました。

 

7:30頃に通過ポイントの栃尾へ到着...

普段は2時間半くらいで着くので明らかに遅いです。

 

その後国道252号を魚沼方面へ。

ここで問題発生。石峠直前の登りで脚が攣りましたorz

両足のふくらはぎと太ももが一度に攣って立つことさえ困難な状態に。暫くワイヤーロープに寄りかかって休んでいるとロードバイクの集団の方に心配されました。少し回復してから自転車を押して登り、石峠を越えてから自転車に乗って下りました。道の駅いりひろせで休憩するため、直前の勾配8%の坂も押して登りました...

 

休憩とストレッチをしてから再び国道252号を進みます。勾配はそこまでキツくなく、痛みを感じる脚でも登れる程度でしたがそう言っていられるのは最初のうちのみ。送電線が近くに見える頃にはヘアピンカーブの連続で脚に負荷がかかります。必死に登っていると石峠前で会ったロードバイクの集団と再会。と言っても相手は下りですがw

ロードバイクの方々の応援の言葉に励まされ軽いギアでシャカシャカ登ること約1時間半、ようやく県境に。

記録用に写真を撮ってまた国道252号を進みます。

トンネルを過ぎると景色がかなり変わってスノーシェッド(覆道?)の間から壮大な山々と田子倉湖が見えます。いくつかスノーシェッドを越すとカーブの先に目的地の六十里越峠開通記念碑が見えました。

12:45 ようやく到着です。写真はカメラで撮った後なので三脚が写りこんでますw

ススキが茂っており展望は良くなかったので付近の路肩から数枚写真を撮りました。

う〜ん、荷物を積載したランドナーで来るのはおすすめしないですw そして足が攣ったり怪我をした場合はリタイアした方が良いですw (1日経った記事を書いている現在も痛いですw)

 

帰りはほぼ下りなのでラクでした。(石峠は足が痛くてちょっとキツかった)

栃尾で熱々の油揚げを食べてエネルギーチャージ。その後痛い足を労わってスローペースで進み、21:00頃に帰宅しました。

今度は体調を整えて軽量化した装備で挑みたいですね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Nikon F2フォトミックとAi Zoom-Nikkor 80-200mm f4sで加茂山公園リス園に行ってきた。

久しぶりに記事を書きます。新潟は先月が異常な気温だったこともあり涼しく感じる季節になりました。(それでもまだ暑いですが💦)

さて今回はリスを撮るため以前入手していたAi Zoom-Nikkor 80-200mm f4を引っ張り出してきました。所謂小三元ズームレンズですね。今まで使用しなかった理由はFと合わせると見た目がダサいという理由です。笑

記事にしていませんがF2フォトミックをMNGしたためAiレンズを躊躇することなく使えるようになりました。F2はニッコールオートもAiも似合うので良いですね。

 

加茂山公園リス園は新潟県加茂市の加茂山公園の敷地内にあります。公園の敷地内には神社やローラースライダーもあり大人から子供まで楽しめる場所です。駅からも徒歩で5分程度でアクセスしやすいです。https://maps.app.goo.gl/ECR1AvYvSthvCrzt5

 

この日は友人と共に撮影しました。

僕のF2と友人のD600。「フルサイズ」「80-200mm」という点では一緒です笑

友人はFE使いでフィルムでも撮る人ですがあいにく手持ちがRollei RPX25しかなくデジタルのみでの参戦に。

 

それでは写真を見ていきましょう。フィルムはIlford HP5+をEI800で撮りました。この日は曇り/晴れで開放と1/250,日なたはf4~5.6で1/1000か1/2000でした。

 

とても可愛い。近くにいたリスはテレ端のノートリミングでも割といけますね。

 

これもテレ端です。多分開放ですね。1段増感しましたが毛並みまでしっかりと写っていて素晴らしいです。ボケもふわっとしていい感じです。

 

105mmか135mmの指標で撮った記憶。この辺りの画角も良いですね。

 

マニュアルフォーカスレンズなので必死にピント合わせました笑

 

上の2枚はシャッター押した瞬間に動いた子たち笑

F2の短いブラックアウトの間にめっちゃ遠く行ってるのでリスってすごい速いです。

 

たまたま目を瞑ったのが撮れました。可愛い〜。

 

ボディもレンズも当時価格10万円超えの高性能カメラ/レンズと言うこともあり扱いやすい組み合わせでした。

テレ端200mmでは足りないと思う場面もありましたが開放f4の無理のない設計と持ち運びやすい重さなのでおすすめのレンズです。そしてMFで動物を撮ることの難しさと楽しさを知ることが出来ました笑

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Nikkor-S Auto 5.8cm f1.4のすゝめ

5.8cm過激派(そんなのいるの?)からは「Fに付けろよ!」とお叱りを受けそうな組み合わせですがこっち(Nikomat)の方が使いやすいんですよ。

勿論Fでも使いやすいですよ!

5.8cmは特別写るレンズとかそう言うのじゃないんですが謎の魅力があるんですよね。当時の日本光学の一眼レフ用標準レンズの大口径化に対する苦労が伺えます。

長めの標準レンズって感じですが中望遠ほど狭くないので扱いやすいです。

 

📸Nikon F

🎞Ilford HP5+

 

以下

📸Nikomat

🎞Rollei RPX100

絞ればよく写ります。

最短60cmですが+0.8cmの余裕で寄れてるように感じます。

f1.4だとピント浅め。奥行きを感じます。

 

場面毎に様々な表情を見せてくれる一番好きなレンズです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Nikomat FTNと荒川剣龍峡に行ってきた。

久しぶりに記事を書きます。今回はNikomat FTNを持って新発田市の荒川剣龍峡に行ってきました。道中,オニバスが咲いていたため福島潟に寄り道しました。

レンズはNikkor-N Auto 24mm f2.8とNikkor-S Auto 5.8cm f1.4,Nikkor-Q Auto 135mm f3.5を,フィルムはRollei RPX100を使用しました。

 

まずは福島潟のオニバスから。

Nikkor-N Auto 24mmf2.8

Nikkor-Q Auto 135mm f3.5 (YA3フィルター使用)

オニバスの迫力は望遠レンズの方が伝わりますね。また135mmにはオレンジフィルターを使用したためコントラストが高いです。

オニバスの花はサボテンの花のようなマゼンタっぽい色です。

 

暑くなってきたので福島潟での撮影を切り上げ荒川剣龍峡へ。日陰が多く水辺なので涼しいんですが虫がたくさんいます。長袖長ズボン必須です。水辺は長袖でもそこまで暑く感じませんでした。

アブとブヨの攻撃に耐えながら撮影。

 

Nikkor-N Auto 24mm f2.8

Nikkor-S Auto 5.8cm f1.4

このショットが個人的にお気に入りです。開放で撮影,立体感がすごいです。現像してネガの時点でただならぬオーラを感じました。

プリントしましたが良いですね。Nikkor-S Auto 5.8cm f1.4,本当に楽しいレンズ。すゝめてくださった某氏に感謝です。

Nikkor-S Auto 5.8cm f1.4

開放はふわふわですが絞るとニッコールらしい真面目な写りになります。たしかf4かf5.6だったはずです。

 

Nikkor-S Auto 5.8cm f1.4

苔むした切り株に小さな植物。

Nikkor-S Auto 5.8cm f1.4

サルノコシカケですかね。

Nikkor-N Auto 24mm f2.8

シダ系の植物。葉に露出を合わせたため背景が暗くなり引き立っています。Nikomatの露出計も正確ですね。

Nikkor-S Auto 5.8cm f1.4 (YA3フィルター使用)

水の流れを長秒露光で撮ってみたり。f16まで絞って15秒間露光しました。

 

この後フィルムを撮り終えIlford HP5+を装填して撮影続行しましたがまだ撮影中なので撮り終えたらまた記事にしたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

フィルムカメラでホタル撮影?!

ホタルをフィルムで撮りたいけど検索に引っかかるのはデジタルばかり。フィルムカメラでの作例や撮影方法はあっても専門的すぎてさっぱり。簡単にフィルムカメラでホタル撮ってみたい!という初心者(?)方向けの記事です。(書いてる人もホタル撮影初心者ですけどw)

今回の条件は月の無い闇夜の中での撮影です。僕が見た限り他の記事では日没直後の明るい時間や月明かりがあるときのものばかりでした。

用意するもの

・三脚

・マニュアル撮影可能なカメラ(一眼レフが良い)

・マニュアルフォーカスレンズ(広角がおすすめ)

・ケーブルレリーズ

・フィルム(モノクロ)

 

三脚はハード○フのジャンクコーナーにあるやつでも丈夫ならOK。

マニュアル撮影可能なカメラは基本機械式のカメラ。例えばNikon FCanon F-1,PENTAX SP,minolta SR-1とか。まぁB(バルブ)が使えればOK。

ケーブルレリーズはこれまた青箱に300円程度の物でOKです。

使用フィルムはカラーフィルムよりもモノクロフィルムが良いと思います。

と言うのも,フィルムには相反則不軌という露光時間が伸びるにつれて感度が低下する性質があります。

Ilford Deltaのデータシートを見るとISO100のDelta100もEI3200のDelta3200も同じようなグラフになっています。またカラーフィルムはカラーバランスも崩れますから。

どうしてもカラーで撮りたい場合はリバーサルフィルムのPROVIA100Fが相反則不軌耐性が強いのでおすすめです(僕は星空撮影の1時間露光に使いました)

 

撮影方法

・三脚にケーブルレリーズを取り付けたカメラをセットし構図を決めます。

シャッタースピードB(バルブ)に合わせます。

・ヘリコイドは無限遠に,絞り値はf2程度にします。(開放f3.5等のレンズは開放,開放f1.4のレンズは甘い描写になるので1~2段絞るのが吉)

・シャッターを切ったらレリーズを固定です。(大抵自動ロック機構付いてます)

そのまま30分〜1時間程度放置します。←重要

・時間になったらロックを解除して同じことの繰り返しです。ただホタルの活動時間のピークは短いのでほぼ一発勝負になります。

 

Nikon F

Nikkor-H Auto 28mm f3.5

Ilford HP5+

 

たきがしら湿原で撮影。ピークが収まり始めた頃に撮影を開始。露光時間は約30分でした。僕はケーブルレリーズを使わずにNikon FT(タイム)というシャッタースピード(機能?)を使いました。

ネガがものすごく薄い(アンダー)だったのでもっと露光しても良いと思ったので上記では30分〜1時間としました。2時間くらい露光してもいいかもしれませんが空の明かりもあるので1時間程度がベストかと。(その辺は未検証です,申し訳ありません)

コントラストも弱くネガとしては最悪な代物w

今年はもうシーズンオフなので来年は研究してみようかな。

 

ちなみにこの撮影方法は星空撮影にも有効です。

ZENZABRONICA S2

Nikkor-P 75mm f2.8

Fujifilm PROVIA100F

露光時間は40分。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。